家としての歴史とかを語る必要のない普通の家。
ごく普通の一般家庭。ごく普通の家族。
よくこの家からこんなやつが出たよ…。

祖母：伊藤トミ子（いとう　とみこ）７１歳
まだ元気な祖母。普通。普通の祖母。
五年前に祖父は他界した。けれどまだまだ元気なお婆ちゃん。
老人会の集まりなどに精力的に参加している。
上の孫の行動を応援している多分唯一の家族。

父：伊藤紳吾（いとう　しんご）４７歳
サラリーマンの父。まあ普通。普通のいい父親。
中堅の食品メーカーの課長職。そこそこの有能さ。
休日には家族サービスをしたいけど中々難しい。
長男にはなるべく危険なことをやめてほしい。

母：伊藤晶恵（いとう　あきえ）４３歳
主婦＆パートタイマーの母。こちらも普通。普通のいい母親。
平日昼は近くの小学校の給食を作っている。
家事も頑張っているけれど、パートとの両立は中々難しい。
長男にはいいから普通に生きてほしい。

自：伊藤雅稔（いとう　まさとし）１６歳
伊藤家の突然変異。普通のはずがないオカルトマニア。
家族に心配をかけながら生きる残念な少年。
命を軽く見てはいないのに投げ捨てるスタイル。
恐らく行きつく先は賽の河原。

弟：伊藤謙之（いとう　けんすけ）１３歳
一般中学生。やっぱり普通。普通の思春期。
なんか急に異能者になって異能指定校行った兄に憧れつつ。
でもあの趣味にはついていけないなやっぱ無理だなと。
生暖かい目で兄を見る弟。できれば生きて帰ってきてほしい。

前にどこかで一人っ子と言い切ったような記憶もあるけれど。
それはきっと気のせいで弟がいました。いたのです。
それにしてもあらためて書くと本当に残念だな雅稔…。